飼い犬としての人気が高いミニチュア・ダックスフンド、略してMダックス。
その魅力は小さな体に詰まった元気いっぱいの性格、そしてつぶらな瞳で愛らしい見た目にあります。
しかし、Mダックスを迎える前には知っておくべきポイントがたくさんあります。
購入価格の相場や、どのような事前準備が必要なのか、健康管理や食事のポイントまで、多岐にわたる情報を押さえることが重要です。
この記事では、Mダックスの基本情報から始まり、購入前後の準備やケア方法、さらには特有の健康リスクまで網羅した内容をお届けします。
初めてMダックスを家族に迎える方にとっても、既に飼育経験がある方にとっても、役立つ情報が満載です。
さあ、一緒にMダックスの魅力と飼育のポイントを深掘りしていきましょう!
【Mダックス】購入前に知っておくべきポイント ~相場・事前準備~
Mダックスの基本情報
Mダックスフント(ミニチュアダックスフント)は、そのコンパクトなサイズと長い体、短い足が特徴の犬種です。
もともとは狩猟犬としてドイツで飼育されてきましたが、現在では家庭用ペットとしても大変人気があります。
標準的な体重は5kg未満で、体高は約13~18cmです。
毛のタイプにはスムース、ワイヤー、ロングの3種類があり、それぞれに独自の魅力があります。
体重には個体差があり、うちの子は8kgぐらいあります。
人気の理由と特徴
Mダックスは面白く愛らしい外見に加え、非常に親しみやすい性格から広い人気を集めています。
小型でありながらも活発で好奇心旺盛で、一緒に遊ぶ時間を楽しむことができます。
また、適度な運動量とトレーニングへのアプローチが適切であれば、マンションなどの小さな住居でも快適に過ごすことができます。
さらに、その愛らしい見た目と持ち前の社交性から、多くの人々に愛される存在です。
1LDKでも問題なく走り回ってます。(散歩は必須)
健康管理と寿命
Mダックスの平均寿命は12~16年とされています。
長寿を保つためには、適切な食事と運動、定期的な健康チェックが欠かせません。
特に注意すべき点は背骨の健康で、長い体型から椎間板ヘルニアなどのリスクが高いため無理なジャンプや高い所からの降りる行動は避けるようにしましょう。
また、定期的な予防接種やフィラリア予防、ノミ・ダニ対策も重要です。
うちの子は7歳でヘルニア手術を受けました。
性格と飼いやすさ
Mダックスは非常に社交的で友好的な性格を持ち、家族との絆を深めることが得意です。
一方で、自己主張が強く頑固な一面もあるため、しっかりとしたしつけが必要です。
早い段階で基本的なしつけを行い、指示に従うことを教えると良いでしょう。
また、Mダックスは独立心が強いため、留守番が得意な犬種でもあります。
日常的なケアやトレーニングに対する負担も大きくないため、初心者にもおすすめの犬種です。
Mダックスの購入相場
購入価格の変動要因
Mダックスの購入価格は、犬の血統、毛色、性別、年齢、ペットショップやブリーダーの評価などによって変動します。
特に優れた血統を持つ場合や、人気の毛色(クリーム、チョコレート&タンなど)であるほど価格が高くなる傾向があります。
また、繁殖の時期や地域によっても多少の違いが見られます。
注意点として、安価すぎる場合は健康状態や血統に問題がないかをしっかり確認することが重要です。
しっぽが曲がっているだけで10万くらい安くなるケースもあります。
全国的な平均相場
Mダックスの全国的な平均相場は、20万円から30万円前後が一般的とされています。
ただし、これには血統証の有無やワクチン接種の状態、その他の特典が含まれているかどうかによっても多少の違いが見られます。
地域によっては、多少の価格差がありますが、あまりにも安価な場合は注意が必要です。
品質や健康管理に関して信頼できる販売元を選ぶことが大切です。
ペットショップとブリーダーの価格比較
ペットショップでの購入価格は比較的高めである一方、ブリーダーとの直接のやり取りによる購入は若干安くなることがあります。
ペットショップでは多様な選択肢が揃っているほか、購入後のサポートも充実していることが多いです。
一方で、信頼できるブリーダーから直接購入する場合は、その血統や健康管理の状況をしっかり確認することが可能です。
どちらを選ぶにしても、事前に十分なリサーチと情報収集が不可欠です。
里親募集の場合の費用
里親募集を通じてMダックスを迎える場合、基本的に犬の譲渡自体は無料ですが、譲渡前の健康チェックやワクチン接種、去勢・避妊手術の費用として数万円の費用がかかることがあります。
この費用は犬の健康状態を維持するために必要なものです。
ペットショップやブリーダーからの購入よりも費用は抑えられますが、譲渡後のケアがしっかりと行えるかどうかの確認が重要です。
購入前の事前準備
居住環境の整備
Mダックスを迎える前に、まず犬が快適に過ごせる環境を整備することが重要です。
リビングや寝室には安全なスペースを確保し、危険な物や小さな物を片付けておく必要があります。
特に、ジャンプが負担となる階段や高い場所へのアクセスを制限するためのゲートを設置することをおすすめします。
また、犬専用の寝床やサークルを用意することで、犬が安心して休める場所を用意しておきましょう。
ごみ箱・ティッシュ箱は高い所へ、電気コードはカバーがおすすめです。
必要なグッズと用品
Mダックスを迎える前に揃えるべきグッズには、首輪やリード、食器、トイレシート、ケア用品(ブラシ、爪切り、シャンプー)、おもちゃなどがあります。
さらに、健康管理のためのサプリメントや、適切なご飯(餌)も準備しておくと良いでしょう。
初めて犬を飼う方は、犬の専門店やオンラインショップで基本的なセットが販売されているので、それを利用することもおすすめです。
Mダックスは柵を乗り越えるので、ケージは屋根付きがおすすめです!
初心者向けの参考書籍
犬の飼育については、信頼できる情報を得るために参考書籍を用意しておくと良いでしょう。
初心者向けの犬の飼い方やしつけに関する書籍、健康管理やトレーニングに関する本が役立ちます。
また、Mダックスの特性について詳しく解説している専門書もおすすめです。
事前に知識を習得することで、困った時や疑問が生じた時にスムーズに対処できるようになります。
発行日は古いですがもの凄く参考になります!
事前に準備する健康管理方法
新しい飼い主となったら、健康管理の基本を事前に把握しておくことが大切です。
定期的な健康チェックやワクチン接種のスケジュール、フィラリアやノミ・ダニ予防の方法などを押さえておきましょう。
信頼できる獣医師をあらかじめ見つけておき、何かあった時にはすぐに相談できる状態にしておくと安心です。
また、食事や運動の管理方法についても学んでおくと良いでしょう。
種類 | 参考価格 |
---|---|
狂犬病ワクチン | 3,000円~4,000円 |
5種(6種)混合ワクチン | 5,000円~8,000円 |
ワクチンの接種はペットホテルやトリミングを利用する時に必須です。
前もって利用したい施設の利用条件を確認しておきましょう。
ご飯(餌)と栄養管理
Mダックスに限らずですが、ご飯はバランスの取れた栄養が必要となるため、適切なドッグフードの選択が重要です。
成犬と子犬では栄養ニーズが異なるため、成長段階に応じたフードを選びましょう。
さらに、定期的に体重をチェックし、必要に応じて食事量を調節します。おやつは適量を守り、過剰摂取を防ぐよう心掛けましょう。
健康状態が気になるなら獣医師と相談しながら、サプリメントの導入も検討すると良いでしょう。
トイレトレーニングの基礎
トイレトレーニングは犬を飼う上で欠かせないステップです。
初めのうちは失敗が多くても焦らず、根気よく続けることが重要です。
まず家の中でトイレシートを使用し、そこですることを教えます。
成功したら十分に褒めてあげることで、犬はトイレを覚えてくれます。
また、一定の時間にトイレに連れて行く習慣をつけると、スムーズにトイレトレーニングが進むことが多いです。
トイレトレーニングは根気が必要です。最低でも1~2ヵ月は覚悟しておきましょう。
購入後の初期対応
初日の迎え方と注意点
新しい環境に初めて来るMダックスにとって、初日は非常に大切です。
まずは自宅をゆっくりと紹介し、無理に触ったり遊んだりせずに安心感を与えることが先決です。
また、急激な環境の変化によりストレスを受けることもあるため、静かで落ち着いた環境で過ごさせるよう心掛けましょう。
餌や水などの基本的な準備を整え、初日に特に注意して観察することが大切です。
くまなく匂いを嗅ぎまくるので優しく見守ってあげてください。
家族とMダックスの対面方法
家族全員がMダックスと対面する際には、犬が慣れるまで時間をかけましょう。
最初は一人ずつ静かに近付き、優しく話しかけるなどして、犬に安心感を与えることが大切です。
特に小さなお子さんがいる場合は、急に触ったり、大きな声を出したりしないように注意が必要です。
家族全員が犬とのコミュニケーションを大切にし、少しずつ信頼関係を築くことを心掛けてください。
心地よい寝床の作り方
Mダックスが安心して休める寝床を用意することは非常に重要です。
犬専用のベッドやクッションを使い、柔らかくて温かい場所を作りましょう。
また、寝床は風通しがよく、静かで安全な場所に設置することが望ましいです。
寝床に犬用のおもちゃやタオルを置くことで、安心感が増します。
何よりも、清潔な環境を保つために定期的に洗濯を行うことが必要です。
うちの子はこのペットベッドが超お気に入りです。
定期的な健康チェック
Mダックスの健康を保つためには、定期的な健康チェックが欠かせません。
特に成長期や老犬期には病気の早期発見が重要です。
月に一度の身体チェックとして、耳や歯、爪などの状態を確認しましょう。
定期的に獣医師の診察を受け、ワクチンや予防接種も怠らないようにしてください。
日常的な食事や排せつの様子も観察し、異常が見られた場合は速やかに対処するよう心掛けましょう。
また、動物病院は2件以上行きつけを作っておくことを強くおすすめします!(セカンドオピニオン)
病気になると下痢や嘔吐、歩行がおかしい等の症状が急に起こります。
慌てず焦らず状況を把握して、迅速に診察を受けるようにしましょう。
その他の注意点
Mダックス特有の健康リスク
Mダックスは特に背骨が長いため、椎間板ヘルニアなどの背中や腰の問題を抱えやすい犬種です。
これを防ぐためには、過度なジャンプや高い場所からの降りる行動を避けるための工夫が必要です。
また、肥満が背骨にかかる負担を増加させるため、適切な運動と食事管理が重要です。
もし異常を感じた場合は早急に獣医師に相談することをお勧めします。
ソファジャンプや肥満で本当にヘルニアになります(実体験)
ものすごく大変なので腰には気を付けた方がいいです。
保険加入のポイント
Mダックスを飼う上でペット保険への加入は非常に有用です。
特に健康リスクが高い犬種であるため、予想外の医療費が発生することがあります。
保険選びのポイントとしては、手術や入院の補償範囲、掛け金、免責額などを比較し、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。
また、保険の口コミや評判も参考にし、公平な視点で選ぶようにしましょう。
補償範囲は特に重要なので、必ず比較してからの加入がおすすめです。
トレーニングと社会化
Mダックスは知的で学習能力が高いため、基本的なしつけやトレーニングに向いています。
早い段階で社会化トレーニングを行い、他の犬や人に対する社交性を育むことが大切です。
基本的なコマンド(座る、待て、伏せなど)を教えることで、日常生活がスムーズに進みます。
トレーニングの際はポジティブな強化方法(指示した事ができたらおやつ等のご褒美をあげる)を用いることで、犬のモチベーションを保ちやすくなります。
四季折々のケア
Mダックスは四季ごとに必要なケアが異なります。
夏は熱中症対策として、涼しい場所を確保し十分な水分補給を行いましょう。
冬は防寒対策として、洋服や毛布を用意することが大切です。
また、季節の変わり目にはシャンプーやブラッシングをしっかり行い、被毛の健康を保つことが必要です。
季節ごとの体調の変化にも敏感になり、適切な対応を心掛けることで、犬の健康を守ることができます。
適切な運動量の確保
Mダックスは元気で活発な犬種であり、適度な運動が必要です。
しかし、過度な運動や激しいトレーニングは背骨に負担をかけるため注意が必要です。毎日の散歩や軽い遊びでエネルギーを発散させましょう。
また、室内でもおもちゃを使った遊びを通じて運動不足を補うことができます。
犬自身の体験を楽しむことができる運動を取り入れることで、心身ともに健康を保てます。
旅行時のペットシッター(ペットホテル)利用
旅行や出張などで家を留守にする際には、信頼できるペットシッターの利用を検討すると良いでしょう。
ペットシッターにあらかじめMダックスの食事や日常のケアの指示を伝え、飼い主としての安心感を持って旅行を楽しむことができます。
また、ペットホテルを利用する場合も、環境やサービスの質を確認し、安心して預けられる場所を選ぶことが大切です。
購入を検討する際のまとめ
Mダックスを迎え入れる前には様々な準備が必要です。
まず購入相場を理解し、自分に合った購入方法や予算を把握しましょう。
次に、犬が快適に過ごせる居住環境の整備や必要なグッズを揃え、基本的な健康管理について学びます。
また、購入後の初期対応や社会化トレーニングについても事前に知識を身に付けることが大切です。
その他、保険への加入や季節ごとのケア、適度な運動量の確保も忘れずに行いましょう。
何よりも、愛情と責任を持ってMダックスを迎え入れる心構えが必要です。